建設現場の納品で時間指定が守られない理由と荷主側の対策

News建設現場の納品で時間指定が守られない理由と荷主側の対策

建設現場の出入口で鋼材を積んだ平ボディ車が荷降ろしを待ち、後続のトラックが進入路に並んでいる様子

建設現場への納品が時間指定どおりに進まないとき、原因は運ぶ側だけにあるとは限りません。国土交通省は、着荷主側の時間指定の仕方そのものが荷待ちを生んでいる場合があると整理しています。時間指定が守られない仕組みと荷主側で見直せる対策を、鋼材や建築資材を運ぶ実務の経験もふまえて整理します。

建設現場の出入口で鋼材を積んだ平ボディ車が荷降ろしを待ち、後続のトラックが進入路に並んでいる様子

建設現場で納品の時間指定が守られない理由

国土交通省は、着荷主先に指定時間どおり午前8時に着いても、トラックが集中して荷卸しの順番待ち=荷待ち時間が発生するケースがあると示しています。着荷主がすべての仕入先(発荷主)に午前8時の時間指定をしているならば、いつまでたっても荷待ち時間は解消できないとしています。改善には、着荷主が仕入先によって指定時間をずらすなど、納品時間という取引条件の見直しが必要だという整理です。

国の資料が示す荷待ち・荷役の実態

ドライバー実態アンケート調査(令和6年度)では、1運行当たりの平均拘束時間は11時間46分、うち荷待ち1時間28分、荷役1時間34分でした。運転時間が減って拘束時間は短くなった一方、荷待ちと荷役の合計は3時間03分から3時間02分とほぼ横ばいです。国は令和10年度までに、5割の運行で荷待ち時間等を1時間削減し、運転者1人当たり年間125時間の短縮を目指すとしています。これを踏まえ荷主等は、1回の受渡しごとの荷待ち時間等を原則1時間以内と設定し、やむを得ない場合を除き2時間を超えないよう短縮するものとされました。

なぜ現場でトラックの到着が集中するのか

荷待ちの代表例は、一時に多数のトラックが集中して到着し、積卸しの順番待ちが生じる場合です。到着時間が適切に指示されないと、ドライバーには「早く並んで早い順番を取りたい」という動機が生まれ、受付開始時刻などに到着が集中します。一方で受け入れ側は処理能力の制約から一定のペースでしか処理できず、長時間の荷待ちにつながります。当社の経験でも、進入路や荷降ろし場所、クレーンやフォークリフトの手配といった受け入れ準備が、到着後の流れを左右します。なお荷主都合で30分以上待機したときは運送側の業務記録の対象で、令和7年4月1日から全車両に拡大されました。

荷主側で明日から検討できる対策

改正物流効率化法に基づく荷主の判断基準では、一時にトラックが集中しないよう入出荷の日時等を分散させることと、トラック予約受付システムの活用により到着日時を調整することが挙げられています。荷主の判断基準解説書は、トラック事業者と合意したうえで時間指定をしないことが効果的な場合もあるとし、特別な事情がないまま朝一や午後一番といった指定が慣習で続いているなら、時間の幅を広げる検討も必要だとしています。取組状況の調査結果では、荷主で受渡し日時の分散を実施しているのは80%、予約システム以外の方法での到着日時の調整は60%、バース予約システムの導入は24%でした。発生源は荷待ち時間削減は荷主から始まるで整理しています。

まとめ|納品の時間指定を機能させるために

荷主に努力義務が課されるに至った制度の背景は物流2026年問題|CLO選任後に荷主が今すぐできる現場対応で解説しています。

納品の時間指定が守られない背景には、到着の集中や受け入れ側の準備など、荷主側で見直せる要因があります。指定を厳しくするより、受渡し日時を分散させて時間に幅を持たせるほうが予定どおり納まりやすいと当社は考えています。当社は愛知県高浜市を拠点に、東海地方を中心として関西・関東の内陸部へ、鋼材・長尺物・建築資材をお届けしています。取扱いは事業紹介のページ、外部委託の考え方は建築資材の配送委託とは?をご覧ください。納品時間の組み立てでお困りの際はお問い合わせフォームからご相談ください。

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