建築資材の共同配送|輸送力不足に備える荷主の準備

News建築資材の共同配送|輸送力不足に備える荷主の準備

鋼材や長尺物を積んだ平ボディトラックの荷台で、作業員2名がクレーンを使って積み込み作業を行っている様子

鋼材や建築資材の輸送では、車両の手配がつくかどうかが納期を左右します。対策として共同配送が挙がりますが、実際に組めるかどうかを決めているのは運送会社の都合だけではありません。荷主側で何を用意すると積み合わせの選択肢が広がるのか、鋼材・長尺物を運ぶ立場から整理します。

鋼材や長尺物を積んだ平ボディトラックの荷台で、作業員2名がクレーンを使って積み込み作業を行っている様子

輸送力不足に対して、国はどこを見ているのか

国土交通省の荷主の判断基準解説書は、近年40パーセント以下で推移してきた積載効率を、令和10年度までに5割の車両で50パーセント、全体で44パーセントへ増やす目標を掲げています。同じ資料には、トラックの輸送能力不足の改善には陸・海・空のあらゆる輸送モードを総動員する必要があるとも書かれています。

共同配送は「決める」ものではなく「組める」もの

共同配送は荷主同士が話し合って決める制度だと受け取られがちですが、実務では複数の荷物をどの車両にどう積み付けるかという配車の問題です。解説書も、積載効率の向上にはトラック事業者が積合せや共同配送、帰り荷の確保に取り組む必要があるとしたうえで、そのためには荷主の協力が要るとしています。令和7年度の取組状況の調査結果(国土交通省・経済産業省・農林水産省)では、「荷主等との協議による配送の共同化」を実施していると答えたトラック事業者は48パーセント、積合せ等による輸送網の集約は54パーセント、復荷(帰り荷)の確保は65パーセントでした。

可否を分けるのは、リードタイムと発注の出し方

解説書は、運送依頼から積込み、納品までのリードタイムが確保されていないと、トラック事業者が効率的な運送計画を立てられないと指摘しています。リードタイムの短い発注を避ける。納期に幅を持たせる。この二つで、運送側が積載効率を上げる余地が生まれるという整理です。同じ調査では、荷主で「リードタイムの確保」を実施していると答えた割合は85パーセントでした。ただし荷主とトラック事業者では回答者も設問も異なり、先の48パーセントと単純に並べて比べることはできません。

鋼材・長尺物の積み合わせで、現場が見ているもの

当社は鋼材・長尺物・建築資材のチャーター輸送を手がけています。鋼材や長尺物は寸法と重量の制約が強く、他社の荷物と同じ車両に積める組み合わせは限られます。積む順番は降ろす順番の逆。降ろし先の順路が決まらなければ、積み付けそのものを組めません。クレーンやユニックの有無、荷降ろし場所の広さ、受け入れ時間帯といった現場条件も可否を左右します。前日の夕方に確定する受注と、数日前から分かっている受注とでは、組める配車がまったく違う。ここが分かれ目です。

荷主側で先に用意しておけること

設備投資より先に見直せるのは、発注の運用です。発注を早める。納期に幅を持たせる。降ろし先の順路と荷降ろし条件を早い段階で共有する。荷待ちについては、荷主等が1回の受渡しごとの目標時間を原則1時間以内と設定しつつ、やむを得ない場合を除き2時間を超えないよう短縮するものとされています。受け渡しの枠を先に決めるほど、積み合わせの候補は増えます。当社が対応できる車両や荷姿は事業紹介のページにまとめました。

鋼材・長尺物を出荷する前に確認しておきたい点は鋼材・長尺物輸送の注意点|荷主が事前に確認すべき事項で、外部委託そのものの判断材料は建築資材の配送委託とは?外注のメリットと選び方で扱っています。

当社は愛知県高浜市を拠点に、東海地方を中心として関西・関東の内陸部まで、鋼材・長尺物・建築資材をお届けしています。輸送力の確保や積み合わせでお困りのことがあれば、お問い合わせフォームからご相談ください。

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