チャーター便と路線便の違い|コスト・納期で比較

Newsチャーター便と路線便の違い|コスト・納期で比較

荷主の担当者が出荷伝票を確認しながら、鋼材と長尺物を積む平ボディトラックの荷台を点検している様子

鋼材や建築資材を出す担当者から、「チャーター便と路線便のどちらで出すべきか」と相談を受けます。運賃表を並べても答えは出ません。判断を分けるのは、荷姿と、納期をどこまでずらせるかの二つです。違いをコスト・納期・破損リスクの順に整理します。

荷主の担当者が出荷伝票を確認しながら、鋼材と長尺物を積む平ボディトラックの荷台を点検している様子

結論――荷姿と納期の許容幅で決まります

1台を貸し切るチャーター便は積み替えません。そのぶん破損のきっかけが少なく、到着時刻も読めます。他社の荷物と積み合わせて拠点を経由する路線便は、運賃を抑えやすい代わりに、荷姿によっては引き受けてもらえません。長尺物や重量物、時間指定の厳しい出荷はチャーター便から。荷量が小さく到着日に幅を持たせられる出荷は路線便から。この順で当てはめます。

路線便は法令上「特別積合せ貨物運送」です

貨物自動車運送事業法は、いわゆる路線便を「特別積合せ貨物運送」と定義しています。事業場で集めた貨物を仕分けし、積み合わせて別の事業場へ運び、そこで配達に必要な仕分けをする。これを定期的に繰り返すもの、という定義です。

この工程そのものが路線便の性格を決めます。集貨、仕分け、積み合わせ、幹線輸送、また仕分け、配達。荷物が動かされる回数は工程の数だけ増えます。破損リスクと到着時刻のブレが生まれやすいのは、工程の数だけ荷物に触れる機会が増えるからです。チャーター便は積み替えを挟まず、積地から降地まで同じ車両で運びます。

コスト・納期・破損リスクをどう比べるか

運賃の額面だけで比べると判断を誤ります

チャーター便は運賃だけを見れば高く映ります。ただ、運送の費用は運賃だけではありません。国土交通省が荷主向けに示す資料では、標準的運賃の区分として距離制・時間制・個建の運賃に加え、待機時間料、積込料・取卸料、附帯業務料、利用運送手数料が別建てで並びます。

待機時間料は30分を超える場合に1,760円/30分、積込料・取卸料は機械荷役2,180円/30分、手荷役2,100円/30分。いずれも同じ資料が挙げる4tクラス中型車の例です。利用運送手数料は運賃から差し引かず、運賃の10%を上乗せして収受するとされています。待たされた時間や、誰かが荷役を負担した事実は額面の運賃に表れません。比べるなら別建ての区分まで含めた総額で見てください。詳しくは国土交通省「荷主の皆様へ」(PDF)に整理されています。

鋼材・長尺物は路線便で受けられないことがあります

路線便は積み合わせが前提です。長さ、重量、荷役の方法によっては仕分けの工程に載せにくい荷姿があります。鋼材や長尺物、建築資材はここに当たることがあり、引き受け自体を断られかねません。当社は愛知県高浜市を拠点に西三河・東海を中心として鋼材・長尺物・建築資材を扱い、荷姿に応じて平ボディ、ウィング、ユニック車を使い分けています。この荷姿では「運べるか」から確認するのが近道です。

発注前に荷主として確認できること

実際に運ぶのが誰なのかも、荷主の側から確かめられます。貨物自動車運送事業法は実運送体制管理簿を定めていて、真荷主は委託した元請事業者に対し、業務取扱時間内であればいつでも閲覧または謄写を請求できます。何次まで下請けに渡っているかを記録する項目も、そのひとつです。

積み合わせを荷主側から組む方法は「建築資材の共同配送|輸送力不足に備える荷主の準備」、鋼材や長尺物で事前に押さえる項目は「鋼材・長尺物輸送の注意点|荷主が事前に確認すべき事項」にあります。

扱う荷物や車両は事業紹介をご覧ください。積地と降地、荷姿、希望の到着時刻をお問い合わせからお知らせいただければ、どちらの便が合うかを含めてご提案します。

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